住宅を例に、ご説明いたします。
設計事務所の役割とは? |
家族構成や住まいに対する考え方が建主様によってそれぞれ異なるように、敷地もまた一つとして同じ条件のものはありません。気候や風土、土地の形状、地盤の強弱、周囲の環境、法規…。安全で快適に暮らせる住まいを実現するためには? 建築士は、建主様が思い描いている暮らしについて詳しくヒアリングし、敷地に与えられた条件を見極めて、最良の答えを導き出す専門家です。
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設計業務って何をする? |
間取りを考えるだけではありません。家の外部と内部の関係、部屋から部屋への動線、光や風の取り入れ方など、空間全体のデザインも同時に考えます。予算・趣味・性能・機能など求められるニーズや条件を判断し、多種多様な材料・工法・設備の中からバランス良く仕様を決定します。設計図や仕様書を作成し、法律上の手続きを経て、施工業者に指示を与えます。
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工事が始まったら何をする? |
設計図や仕様書は、工事をするために必要な最低限の指示書です。工事が始まると、工程や詳細な仕様などを施工業者と協議しながら決めていきます。基礎・軸組(躯体)・外装・内装・建具・家具・設備・外構など、様々な工事の内容を設計図と照合し、それらが図面のとおりに実施されているかをチェックします。工事監理は、設計業務とともに建築士の重要な業務です。
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完成したら終わりですか? |
住まいは年とともに劣化します。快適で暮らしやすい住まいを維持するには、定期的なメンテナンスが必要です。作成した設計図は大切に保存していますので、不具合などがあればすぐに調べて対応・処置ができます。 |
設計監理料は、建築士法第25条の規定に基づいて定められた業務報酬基準(平成31年国土交通省告示第98号)の略算方法に準拠して算定します。この業務報酬基準は、床面積をベースにしています。
【略算方法による算定式】
業務報酬 = 直接人件費 + 直接経費及び間接経費の合計額 + 特別経費 + 技術料等経費 + 消費税相当額
【参考資料(外部ページ)】
Q:設計相談に必要なものは?
A:概要を把握させていただくため、ヒアリングシートへのご記入をお願いしています。具体的な敷地の資料(測量図、公図、写真等)や、既存建物がある場合はその図面(確認申請書、竣工図等)を拝見させていただけますと、より具体的なアドバイスができます。まずは、お気軽にお問い合わせフォームよりご相談ください。折り返し、ヒアリングシートを送付させていただきます。
Q:敷地が決まっていないのですが?
A:家を建てるための土地探しのお手伝いもいたします。思い描いていらっしゃる住まいや暮らしのイメージに適した土地かどうか、事前に検証することができます。法規上の条件や災害に対する安全性など、気になる項目も合わせてチェックします。
Q:費用が発生するのはどの段階?
A:初期の設計相談や、敷地の視察は無料で行います(遠隔地の場合は別途交通費をいただく場合があります)。ご相談の後、プラン作成や模型等によるご提案を希望される場合は、より詳しいヒアリングを行い、初回の案を提出させていただきます。この段階で、引き続き業務を進めるかどうかの判断をしていただき、先に進める場合は、書面にて設計契約を結びます。初回提案のみでストップされる場合は、規模に応じた提案費として5万〜10万円(税別)を頂戴しておりますが、設計契約を結ばれる場合は、初回提案費は設計監理料に含み、別途発生することはありません。まずは、無料相談からお気軽にどうぞ。
Q:設計依頼から完成までどのくらいの時間がかかるの?
A:一般的な木造新築住宅の場合、1年〜1年半程度が目安です。規模が大きい場合や、鉄筋コンクリート造などの場合は、より多くかかります。また、敷地の条件によっては法的手続きに時間を要する場合があります。
Q:施工業者はどのように決めるの?
A:建築用地のある地域、工事の難易度、計画との相性などを考慮して、候補となる施工業者をご推薦いたします。数社に相見積もりを取る場合や、信頼の置ける一社に特命で発注する場合があります。建主様よりご紹介いただいた業者に発注することもできます。設計事務所と施工業者は、お互いに独立した関係ですが、これは設計監理業務を円滑に行うためにとても大切です。
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